俺得修学旅行

中学3年の4月に、弟が中学校に入学するタイミングに合わせて、実家が同じ市内の西地区から東地区に引っ越しました。そのため転校を余儀なくされました。5月に東京方面への俺得修学旅行が決まっていたため、すでに中学2年の時に旅行でのグループ行動の班分けも済んでいました。良いのか悪いのか、たまたま私が入ったクラスに3月末で別の学校へ転校した女子がいたので、彼女の班にそのまま入ることになりました。
4月下旬にグループ行動の計画を班で話し合って決めることになり、初めてグループの人と話しました。東京都内の山手線沿線で行動範囲を決め、一箇所だけ社会科見学できる場所を選択すれば、あとは自由行動とのことです。俺得修学旅行が終わった後に、見学した場所での体験や感想をレポートにまとめることになっています。他のグループは日本銀行や国会議事堂等の有名な所を選んでいたのですが、私達の班は班長の独断で渋谷区内の施設で選ぶことになり、「たばこと塩の博物館」という中学生がなかなか選ばなそうな所に行くことに決定しました。中学生でたばこや塩の歴史等に興味があるなんて、東地区の中学生は考え方が渋いなと思っていましたが、そんなわけありませんよね。
俺得修学旅行のグループ行動の日、一番先にたばこと塩の博物館に行くことになっていました。池袋から電車移動だったのですが、通勤時間帯とも重なり、電車内はかなり混雑していました。慣れない電車で降り口付近に制服でよろけながら乗っていたのですが、次の駅で降りるおじさんにドアが開いた途端、邪魔だと言われ、思いっきりホームへ押されました。田舎者が都会人に受けた最初の洗礼でした。落ち込んだまま博物館へ着き、中へ入ってパンフレットをもらおうとしていると、班長に「あんたそれもらってレポート書く係ね。」と言われました。レポートを書くためにも、せっかく来たのですから館内をゆっくり見たかったのですが、班長と他の班員はどんどん展示も見ずに先に進み、滞在時間わずか3分。博物館見学終了です。
自由時間の残り時間もまだ3時間以上もあるのに急ぐ理由がわからなかったのですが、原宿に向かうとのことでついて行くしかなく、原宿駅へ行きました。駅付近で別のクラスの班長の友達と合流し、向かったのは竹下通りの占いのお店です。恋愛の相談がしたかったらしく、占いに全く興味がなかったのですが便乗して占ってもらうことになりました。その後、班長に「走るよ!」と言われ向かった先にはアニメグッズの専門店。アニメが全くわからない私にはつらい場所でした。しかも、昼食を抜いてそのお店に1時間半滞在したのです。
ただでさえ、よく知らない仲間と俺得修学旅行に行くことはつらかったのですが、それ以上にグループ行動は散々で、お腹は空くしとにかく疲れたという印象です。転校生の俺得修学旅行はつらいものがあります。